『鋼鉄都市』シリーズの感想

はじめに

鋼鉄都市』から連なるロボットシリーズ三部作を読んだので、感想めいたよしなしごとをつれづれなるままに書いておく。アイザック・アシモフ先生、最高にエキサイティングな読書体験をありがとうございます。

 

これは三作目の『夜明けのロボット』の解説がごく個人的な逆鱗に触れちゃって、だ、だいなしーっ!!になっちゃったので、後々この本のことを思い出したときに、楽しかった記憶のほうを勝たせておきたいがために書いている。ゆるさじ。

 

 私が読破したのは『鋼鉄都市』『はだかの太陽』『夜明けのロボット』だけで、短編やそれ以降の続編は未読だ。(調べたらあと一つの短編と一つの長編しか無いらしい。本気の駄々をこねている)その三作品について、作品ごとにざっくりした感想やとりとめのない考えを書いていくことにする。

 

 

 

***  以下、とてもネタバレ   ***

鋼鉄都市

 三冊を読破した今にして思うと、「すべてはここから始まった!」という金字塔的な傑作だ。文句なしに面白い!

 舞台は未来の地球、ロボットに仕事を奪われた人間はロボットを憎み、宇宙市と呼ばれる街には政治的にも武力的にも協力な「宇宙人(地球から移民した地球人を先祖にもつ者たち)」が住み、ロボットと宇宙人に対する人々の不満が膨れ上がっているさなか、宇宙市で殺人事件が起こる。犯人は地球人だと目される中、宇宙人の要請により、地球の刑事イライジャ・ベイリはその捜査を任命される。宇宙人の要請には、ベイリの捜査に宇宙人が送り出したあるパートナーを伴うことも含まれていた。そのパートナーは、人間そっくりに作られたロボット、R(ロボット)・ダニール・オリヴァーだった。

 ……というあらすじからして、面白くならないわけがないぞこりゃ! SFミステリ、バディもの、パートナー人外、の三拍子揃ったら、そりゃもう祭りですよ!!

 ハヤカワ文庫での訳はかなり古いもののようで、SFも翻訳も読み慣れていない私にはかなり読みづらいものだった。(これは訳の質うんぬんではなく私の経験値の少なさによるものだと思う。が、望むなら続刊の訳を担当された小尾さんの新訳版が読みたい……!!)読みづらさもなんのその、謎を追う過程には牽引力があって、次々にページをめくった。飽きのこない展開にも胸が躍った。

 そしてなんといっても!ダニールとベイリのやりとりだ!最高!!ありがとう!!!オタクの語彙にならざるを得ない、マジで……。

 ダニールとベイリが出会ったばかりの噛み合わない会話が、ロボットと人間の違いを浮き彫りにさせていて、最高の最高の最高だった。もうこの時点でだいぶ満足してしまったのだが、その後高所へ飛び上がり銃で人間を威嚇したり、ダニールが腕をパカっと開いたり、胸を開いて胃袋を取り出したり、人ならざる腕力でベイリを抱えたり、ロボット人外好きの私には刺激の強すぎる展開が続いた。ダニールが何かするごとに、ヒプノシスマイクのアニメでラップ爆発に吹っ飛ばされるモブのようにウワァーーーッ!!と吹っ飛んでいた。終盤の謎解きにいく前に既に私はオーバーキル状態になっていた。

 ベイリが最初に「ダニール=サートン博士ではないか?」と告発した時、私は「ダニール!ロボットであることの証明だ!!腕を取れ!取れ!!」と念じていたのだが、証明のために腕を開いた時、期待の上を行かれて本を読みながらのけぞってしまった。最高……。

 この告発が始まった時が『鋼鉄都市』という物語にノレた瞬間だったと思う。気分はカリオストロの城でカーチェイスのドンパチに興じる次元大介だった。(「面白くなってきやがった!」)

 告発自体は間違っていたが、真相まで読んだ今思うと、ベイリはこの時すでに真相のしっぽは掴めていたのだ。さすが……。

 ベイリがダニールに対して(ほんの少しずつ、注意して見ないとわからないほどわずかに)愛着を抱いていく過程が本当に良くって、何か特別なイベントひとつがきっかけでそうなるわけではなく、共に過ごす時間が自然にそうさせているのも、本当に良かった。ダニールをもの扱いすることにためらいを覚え始めるベイリの描写が、とてもさりげなくて、いい。

 この三部作をミステリとして見たとき、謎のギミックとしては『鋼鉄都市』が三部作の中で一番ドラマチックで伏線の回収も爽快で、私好みだった。

 『鋼鉄都市』というタイトル、原語では『The Cave of Steel』となっていて、これを初めて見た時はなんとかっこいいタイトルだろう!と感嘆した。鋼鉄の洞窟! なんと洒落ていて、世界観をこれ以上なく的確に表すタイトルだろう。『鋼鉄都市』というタイトルに意義をはさみたいわけではない。ビルの立ち並ぶ都市を見慣れている今となっては、都市はだいたい鋼鉄なのだ。『cave』=『洞窟』のニュアンスが失われているのが少しばかり惜しい。ただ、この作品が最初に訳された年や時代性や語呂を考えると、確かに『鋼鉄都市』が妥当だとも思う。それに、『鋼鉄の洞窟』と直訳するのも確かに芸がない……かも?

 個人的なことだが、最近特殊設定ミステリに飢えていたので、そういった意味でも大大大満足の一冊だった。

 

***ちょっと気になったところ***

 ベイリの奥さんの書き方が悪すぎる気がする。都合上奥さんを書かなければいけないから書いている……という空気を感じ取ってしまった。ダニールの描写が生き生きしているぶんだけなおさら……。思えば、『黒後家蜘蛛の会』も女人禁制だ。まあ、得意分野は誰にでもある。

 

 

『はだかの太陽』

 二作目、訳は前作と同じかと思いきや、翻訳物をほぼ読まない私が名前を覚えている数少ない翻訳家、小尾芙佐さんだった!(『アルジャーノンに花束を』を読んだときの衝撃ははかりしれない)これを知った日はお祭り状態だった。好きな作家に、好きなキャラに、好きな翻訳家が勢ぞろいするなんてそうそうない。こんなに私に都合のいいことがあるのだろうか!?と偶然に感謝した。

 本当に……本当に読みやすかった……。原語の物語を日本語として違和感の無いかたちに再構成してくれた小尾さんの訳は、本当に読みやすく、ストレスなく読むことができた。

 ダニールとベイリの再会シーンも最高の最高の最高だった。ダニールを抱きしめたい衝動をこらえて握手をするベイリに、檻の中から『抱け!!抱けぇっ!!』と叫んだ(ノスタル爺)。ベイリの「覚えていてくれたのかい?」に対するダニールの受け答えが「ロボットは忘れるということができない」なのが……最高!!!!!!!人外してますねえ……

この再会シーンの描写がいちいちすさまじくて、この時点でKO寸前だった。「ほとんど愛にも等しい熱烈な友情に浸りきったこの狂おしい瞬間」って……なに……!?

 ここの「けっきょく、ひとは、このダニール・オリヴァーを友人として愛することはできないのだ。人間ではない、ロボットにすぎないものを。」という文章が、本当に大好きで大好きで。感情のないロボットに愛着を覚えている人間、の構図が切なくてたまらない。この後の『夜明けのロボット』を読んだあとだと別の意味で笑顔になってしまう。たまらん……。

 けっこうベイリが暴走(文字通り暴走)するので、そのたびにダニールくんがロボットパワーで止めに入ったり間に合わなくて介抱していて、途中からママに見えてきた。きかんぼうの赤ちゃん(ベイリ)と手を焼くママ(ダニール)。

 ベイリがカーテン開けようとしてダニールくんが慈愛のママの仕草でカーテンを取り上げるの本当に笑った。結局ベイリがカーテン引きちぎってダニールママに怒られちゃうんだけど。

 一巻の二人に比べて格段にやりとりが気安くて、ベイリからダニールに向けるまなざしも親愛を帯びたものになっていて、こちらとしてはありがとうと言う他ない。

***ちょっと気になった話***

 ミステリとしては……過程は面白かったけど、正直スッキリする幕引きではなかったな。一回目の謎解きが嘘で、嘘の犯人を告発し、その嘘の犯人を脅して嘘の自供をさせて自殺させるのもかなりスッキリしないのに、とどめに真犯人はおとがめなしで他の惑星に逃がすという……それはどうなの?? ミステリとしての爽快感を求めながら読んでいたので、かなり不満だったな……。

 あと序文で「本作はラブストーリーも混ぜた」とあって、誰のラブストーリーだろう、まあベイリは妻も子どももいるからベイリのではないだろうな……と思って読んだらベイリの話だったのでたまげた。それって浮気じゃん!の気持ちがずっとあったのでそこは最後まで乗れなかったな~。というか最初にラブストーリーと言われなければそう思わないで読んだのに!と思わなくもない。浮気なのに純愛風に書かれると素直にはしゃげない。奥さんとの恋愛結婚が前作で書かれているから余計に。そんでグレディアも良いヒロインかと言われればよくわからない。グレディアよりダニールに描写リソースが割かれている感じあるし……。女の人描くの気が乗らないのかもしれんね……。

 

 

『夜明けのロボット』

 これは本っっっ当に面白かった!『鋼鉄都市』も『はだかの太陽』も面白かったけど、前の二作の積み重ねが活きるストーリーだったので、興奮度も没入感も段違いだった。

 ダニールとベイリの「お互いへの慣れ」「友情」「信頼」「愛情」をずっと目の当たりにし続けて、Twitterで一行ごとに実況するいきおいだった。「萌え」ですよ!こんなの!!

 二人の再会がまず凄い。前作では「抱きしめたい衝動に駆られたけど、握手にとどめる」だったのが、「かたく抱きしめた」「いつまでも抱きしめていた」ですよ!!!!HAPPY END……これにはノスタル爺も成仏した。

 この再会のときの描写もね……すごくて……ベイリの喜びと懐旧と愛情とを描いたあとに、「ダニールが抱き返しているのは頭脳(陽電子ポテンシャル)が人間に喜びをあたえると判断したからだ」という事実をベイリが認識して「苦々しさ」を覚えるところ。ベイリがダニールに抱く親しみと、人間とロボットのあいだの隔絶と、それを苦々しく思うことのできるベイリの愛情が、このシーンに全部詰まっている……ううう~~~!!!!

 今作はベイリがダニールに対して友情を感じる描写だったり、ダニールがロボットであることを寂しく思う描写が顕著で、描写があるたびにたまらない気持ちになっていた。これも過去二作があるからこその関係性なんだよね……。

 ヴァジリアに対して、ベイリがダニールとの関係を「友情の絆で結ばれている」と言っていて、さ、最高!!になったし、その二行後に「われわれの愛の力」と言われたときは私の目がおかしくなったかと思った。愛? Power of Love? 友情の絆とは……愛とは……??私がヒューマンフォームロボットだったらこの瞬間に陽電子ポテンシャルが焼き切れている。愛の力ってなに!? 初対面のオーロラ人に対して……いったいなに!!??

 嵐のシーンも大好きだな……。ベイリを抱き寄せるダニール、ダニールを守りたくて逃がすベイリ、追っ手のロボットの大群を持ち前の頭脳で追い返すベイリ……。このシーンはぜひ映画で見たいですね。

 ソラリアでの事件のことがドラマになって全宇宙に放映されてるのほんとうに面白い。きっとベイリが独身刑事になって、グレディアとのロマンス描写も大いに脚色されているのだろうね……。

 ベイリの「尋問者に失礼な推論をぶつけ」て、「相手の反応を見て推論の採否を見当する」の尋問スタイルは、いつも立ち入った失礼なこと聞くなこいつ……と思って見ていたから、地球帰還さわぎになった時は正直それみたことか!と思ってしまった。まあアレは相手が相手だからベイリがいかに紳士的に出ても議会に上申が行ったんだろうな。

 あとグレディア、今回はすごく良かったな。ベイリの看病とダニールの保護を引き受けてくれたところはすごく心強かった。めちゃくちゃ赤裸々な性生活をめちゃくちゃ長い尺で喋っていたところはちょっとソワソワしてしまった。(ヴァジリアもグレミオニスもそうなんだけど。物語上必要不可欠な要素ではあったのでまあ納得はできるかな……それにしたって長かった気はする)

 あと今回のキーパーソン、もといキーロボットのジスカルド!もうね。好きですよこんなん。ベイリとのやりとりといい、頼もしい振る舞いといい、最後に明かされる彼の秘密といい、ロボット好きのツボをスッ……と的確におさえてくる。おそろしい子、ジスカルド……。ラストシーン、木の下で交わされたベイリとの会話で残る余韻がいい。ロケーションがドラマチックでなんというか映像映えする感じ。映画化してくれ。

 人間がロボットに抱く愛情(もしくは友情・愛着)についての掘り下げが読んでいて楽しかった。このシリーズにおいて、ロボットは一貫して「人間に限りなく似せることはできても、人間と同じ感情を持つことはできない」とはっきり描かれていて、そのルールに対して物語はずっと忠実だった。モノレールに乗るときみたいな、レールから外れずに目的地へ辿り着くことが目に見えてわかる安心感が常にあった。とはいえ、読んでいる時の心の動きはジェットコースターだったけど。

 特に今回はロボットをセックスパートナー(夫)とする女性も描かれていて、ちょっとドキドキしてしまった。『鋼鉄都市』でダニールの下半身も人間のように作られているという描写を見て、しかるべき機能も備わっているのだろうか……ということはちらっと考えたが、まさかそこを描かれるとは。

 ロボットの表情や仕草に感情を見いだすベイリがいいよねえ。愛情があって。それでいて、「ロボットにそういった感情を見いだすのは人間の勝手な都合、そうあってほしいという願望」ということに自覚的でもある。このバランス感が良い。一方通行ではあっても、盲目ではない。わきまえと、思いやりがある。

 ロボットは感情を持たない。人間はロボットに感情を見いだし、愛情を抱く。一方通行だけれど、そこには愛があるんだから、いいじゃない! そんな風に、ロボットへの愛をおおらかに肯定してくれるかのような、この作品の世界観が好きだ。

 ミステリとして見たときも、フーダニットとハウダニットが魅力的な謎で、解決編も爽快だった! 明かされる最後の謎も、大興奮!! 特殊設定ミステリの旨味を十二分に噛んで味わわせてもらった。

『夜明けのロボット』は1996年にハヤカワ文庫から発売したきり、絶版になっているもようだが、ぜひ、ぜひとも、復刊してほしい!!問い合わせメールを送ればいいのか……!?

 

 

おわりに

以上、三作品の感想文でした。

『夜明けのロボット』に総括っぽいことを書いたので総括はなし。第一、まだ残りの短編と長編を読んでないからね。楽しみだな~!!

エキサイトと限りない「萌え」を感じながら読書をする体験って、そうそう得られないものなので、本当に良い時間を過ごさせていただいた。読書ってサイコー!

ありがとう、ベイリ、ダニール、そしてアシモフ先生!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミュージカル『アルジャーノンに花束を』を観てきた日記

ミュージカル「アルジャーノンに花束を」を観てきました。めっっっちゃ良かった。

ミュージカル自体もすごく良かったし、「ミュージカルに行った」体験自体もす~~ごく良かった!ので日記を書きます。

 

舞台とかミュージカルに類するものに行ったのは小学校だか中学校だかの行事で「ライオンキング」を観た一回きりで、(その時の記憶もシンバが舞台袖に向かってターザンして戻ってきたら大人になっちゃった……とショックを受けたことくらいしかない)体感的には実質初めての鑑賞だった。というか自分でチケットを買ってミュージカルに行くこと自体が初めてだわ。

鑑賞ド初心者ゆえに、なんか失礼なことがあったらどうしよう?と、家を出てから電車に乗って座席に座って幕が上がるまでに至って、ずーーーっとドキドキしていた。小心者だから……

結局、怒られが発生する事態もなく、「すごくよかった!!楽しかった~!!」の気持ちで劇場を出られたのでHAPPY!!

 

行ってみようと思ったきっかけ

ミュージカルのどこが良かったかという話なんだけど、一から順を追って話さないとわけわからなくなるのでミュージカルに行ったきっかけから書く。

一言で言えば、SFマガジンのインタビュー記事を読んだから。今月号のSFマガジンの特集が、藤子・F・不二雄のSF短編だったので、買ったことのない雑誌だけどのこのこ買った。ファンなので。そこにミュージカル『アルジャーノンに花束を』のインタビューがあった。主演の浦井さんのものだった。

 『アルジャーノンに花束を』は原作を読んだことがあり、とても好きな小説だ。翻訳小説は日本語に違和感があって読みづらい、と今よりずっと翻訳小説を敬遠していた頃に読んで、衝撃を受けた。読みやすく、おもしろく、チャーリーの知能の上昇と比例した日本語表現に度肝を抜かれた。日本語でしか表現できない物語では?とすら思い、読んだ後に「原語ではどうなっているのだろう」と調べた記憶がある。

 インタビューには浦井さんが何回もチャーリーを演じて、このミュージカルがライフワークとなっている旨の発言があった。最後には舞台の概要があり、開催期間はGW最終日までとあった。その時点では「ふーん」くらいの軽いリアクションで行くともなんとも思っていなかったのだけど、気が向いて公式ホームページを見に行ったら、もう、すごく驚いた。アルジャーノン役の役者さんがいたからだ。(ミュージカルのお作法を知らないのでめちゃくちゃ失礼なことを言ってしまうようだけど)アルジャーノンって……ネズミだよね!?一言も喋らないよね!?人間が演じるって……何!?と頭の中が「???」だらけになって、気になって気になって、なんとか都合をつけて観に行った。

 観に行った結論として、人間の役者さんが演じる意味はめちゃくちゃあったので、本当に行けてよかった。「何!?」って思ったまま観に行かずじまいだったら勿体なかったもんな〜。

 

 

ここまで書いて体力が切れた。

らちがあかなくなってきたのでここからは箇条書き。

ミュージカルの感想

前半:

・一番後ろの座席だったので、スポットライトが頭の上から出ているのが見えておお〜!となった。スポットライトを浴びる、って比喩表現としてよく使われるけど、あのライトを浴びている人は舞台の上での主役なんだというのが肌感覚で伝わってきて、こういうことなのかと腑に落ちた。

・術後に一度だけ出てきた看護婦さんの歌がとても上手くて綺麗でぞわぞわした。教会で聖歌を聞いた体験は無いけれど、こんな感じなのかもしれない。敬虔さと神聖さと美しさと……。とても艶のある声で素敵だった。あとで役者さんを調べよう。

・チャーリーが本当に「チャーリー・ゴードン」その人で、演者さんの存在を忘れてしまう。でもあそこにいるのはチャーリーだった……。それだけ真に迫った演技だったということなんだろうな。

・情報処理能力が無さすぎて分かってないだけなんだけど、大道具が動いたりライトが変化したりでいつの間に場面が変わっていて、すごっ!!と思った(IQの低すぎる感想)

・休憩前に幕が下がるときに拍手が起こって、あっここで拍手するんだ!って慌てて拍手した。

幕間(余談)

・トイレがものすごい長蛇の列だった。そうだよな〜!休憩時間ありがたい。

・前半の途中から、前の席に前のめりのお客さんが来て、舞台の左端が見えねえ……!!になってわりと困ってたんだけど、私の隣の席の上品なマダムが注意してくれてとても助かった。後でこっそりお礼を言った。貴方のおかげで楽しく劇場を出られました。ありがとうございます。

後半:

・彼の知能の上昇がピークを迎えて、彼の記憶が奥へ奥へと掘り下げられて、家族から受けた扱いについて思い出すところがやはり見ていて辛い。誰も悪くないはずなのに、歯車が狂っていく怖さとやりきれなさに胸が痛くなって、後半はずっとハンカチを握りしめていた。

・もともとの彼も内心では苦しんでいるのに、その苦しみを表す言葉も苦しみを逃がす手段も分からず、自己防衛として笑顔を作っていたのが……辛いな……。

・彼の「賢くなりたい」は「誰かに認められたい」「友だちがほしい」という切望から始まっているのに、賢くなってかえって孤独になっていくの、皮肉で悲しいな……。もともとの彼はパン屋さんの人々を「好い人たち」と捉えていたけれど、彼にとってパン屋の人々は「認めてくれる誰か」でも「友だち」でもなかったんだな。そうでなきゃ手術を受けたりしないもんね。心の奥底か本能で、自分をばかにしているぞ、対等じゃないぞ、って気がついていたのかもしれない。

・終盤の、アリスとチャーリーが寄り添っているところに、アルジャーノンがチャーリーのぐっと手を引いて、チャーリーの知能が決定的に下がるシーンがとても印象深かった。先に手術を受けて亡くなったアルジャーノン(あるいは、もともとの「チャーリー・ゴードン」)が、天才的頭脳を持った「チャーリー・ゴードン」に引導を渡した瞬間のようにも見えた。示唆に富んだ良いシーンだったな。このシーンだけで色々考えちゃう。

・ラストの何とも言いがたい余韻が良い。小説を読んだ当時、この物語は結局どういう話なのだろうと考えた覚えがある。「何もわからない方が幸せだよね」なのか、「頭が良いと見えなかったものが見えるよね」なのか、どちらの生き方を肯定しているの?と考え込んだ気がする。当時は、物語にテーマとか結論が無いといけないと思ってたんだよね。今はテーマも結論も物語の成立に必要不可欠ではないと思っているので、どっちがいいか、みたいな考えには陥らないけど、それでも、この物語って何だったのかな、って気持ちは今回もわいてきた。昔の私が陥ったような二元論的思考も、実験動物であるアルジャーノンとチャーリーを重ねることで命の大切さを描いたのも、この物語の要素ではあるんだけど、それだけじゃなくて……なんだろう。雲をつかむような感覚のままでものを言っちゃうんだけど、あれは人と人とのコミュニケーションの話だったのかもしれない。チャーリーの性質が災いして家族のなかでエラーが起きたり、片やアリスのように深く理解を示してくれる人がいたり、コミュニケーションのために言葉を手に入れたかと思えばどんどん周りの人はいなくなっていって……っていう、(最大公約数的な表現になってしまうけど)人と人のコミュニケーションのままならなさがずっと描かれているようにも感じた。

・アリスは最初から最後まで慈愛深くチャーリーを見守ってくれていて、このひとがいればチャーリーはそれで良かったんじゃないかなあと思ってしまう。アリスがあの実験の被検体にと薦めたという経緯はあるにしろ、一番の理解者だったよね……。

 

・終わった後、役者さんが出てこられた時に何故か泣きそうになった。理由はよくわからないけど。今まで「役」そのものだと思っていた人たちが生身の人間だったことに気付いたから……?本当に何でかわからん。

・カーテンコールで浦井さんがこの物語から学んだことについて、「人と関わるのを恐れないこと」という旨の発言をしてらして、腑に落ちたような安心したような気持ちになった。

・「割れんばかりの拍手」という比喩表現も理解した。あれは確かに割れてる。

・役者さんが退場の時に舞台に敬意を示すような仕草をしていたのだけれど、高校球児がグラウンドの出入りの時に礼をするのと同じ意味合いなのかな?

 

その他もろもろ、まとめ

こうして書き出してみて分かるけども、記憶がすごく!!消えてる!!!

 

観ている間は色んなことを考えて観てた気がするんだけどな。泡のごとく消えて浮かんでいった。でも、それはリアルタイムだからこそ生まれていた感情や考えだったんだろうし、物語のライブ感をあの場で楽しんだな〜!って記憶が残ってれば良いのかもしれない。

 

アルジャーノンもすごく良かった……!!トーンが暗くなりがちのお話のコメディリリーフとしての役割も、「もうひとりのチャーリー」としての役割も、このミュージカルに必要不可欠だった。特に後者の役割がすごい。母に虐待を受けるシーンとか、上で書いたチャーリーの知能が決定的に下がるシーンとか。

最初はチャーリーの知能の上昇を示すメタファーとして登場しているのかと思っていた(ある意味ではそうなのかも)けど、「もともとのチャーリー・ゴードン」そのものとしてチャーリーを見ていたのか、と後から腑に落ちるシーンがいくつかあった。(間違ってるかもしれないが……)個人的には、タオル?白いふわふわ?をメスのマウスに見立てているところが面白いなと思った。

 

原作ではチャーリーの内側から見た一人称の物語が展開されるけれど、ミュージカルではそれをチャーリーの外側から見た三人称の物語に再構築されていて、心の底からの「凄いな」が出た。観る前、『アルジャーノンに花束を』は知能の上昇下降が文字で表現できる小説ならではの物語だと思っていたので、ミュージカルではどう表現するのかとても楽しみにしていた。

チャーリーから見た景色だけでなく、アリスを中心としたもうひとつの物語も見えてきて、原作の奥行きを深めるようなつくりになっていて、感動した……再構成力がすげ~~……。

 

話はずれるけど、一人称小説とミュージカルは意外と親和性が高いのかもしれない。一人称小説にはよくある主人公の内省的な地の文を、ミュージカルは歌で表現するから単調にならないんだよね。全然飽きなかった。

 

ミュージカル外のことだけど、帰りのざわざわした雰囲気も楽しかった。舞台に一家言ありそうなお姉さまがたの感想やご意見が耳に入ってくるのも良かった。こうやって誰かと一緒に行って感想を言い合うのも、一人で感想を噛み締めるのも、どっちも楽しいんだろうな。

 

書いている間に日付を越えてしまった。なんでだ!?

誰に見せることも想定していない乱文なのでめちゃくちゃかもしれない。めちゃくちゃだな。多分。

 

もしここまで読んでくれた方いたら、ありがとうございます。ミュージカル楽しかったです。また行きたい。

【ネタバレあり感想】映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021

観に行きました、宇宙小戦争2021!

doraeiga.com

 

 

いやあ、面白かった……!

良い映画だった!この一言に尽きます。

原作・旧作が大好きな私ですが、変なしこりなく、心から楽しめたリメイク作でした!

 

ロボットアニメ並みに気合の入ったメカ作画。

原作のプロットを守りつつアレンジを加え、先を予想させない展開。

パピ君のキャラクターをより掘り下げることで生まれた、キャラへの親近感。

明るく軽やかに展開が進みストレスフリーに見れる、一級品のエンタメ映画です!

 

いや、本当、本編の間に「いい映画じゃんか……」って何回(心の中で)呟いたものか。

エンドロール後に拍手しそうになるくらい、誇張抜きで、本当にいい映画でした!

初めての方はもちろん、原作・旧作ファンも十二分に楽しめる、良いリメイク作です。

 

少しでも気になっているという方は、どうかどうか、ぜひ劇場に足を運んでほしい……!!

 

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※以下、映画の内容についてのネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(以下、原作とのストーリー比較をする文章が多くなりますが、原作と違う!と非難する意図は全く無いです!

ここを変えたのか!ほう!という感嘆をしたいがための確認作業になります。誤解なきよう……)

 

出木杉!!

まず、出木杉!!良かったなあ!!!!

映画では何かと不遇な出木杉くん。今回は最初からいます!!オメデト……

原作では、スネ夫たちのSF映画作りにのび太の代打で途中参加した出木杉くん。

今回の映画では、最初からのび太スネ夫ジャイアン出木杉くんの4人で映画を作っています。

原作だとのび太出木杉が一緒に映画を作るタイミングが無かったので、今回はみんなでSF映画を作っているのを見て、ほほえましくなりました。

SF映画作りは最初から4人(+ドラちゃんの5人)でやれば平和だったんだ……!と、プチ青天の霹靂でした。

そのあと、塾の合宿で抜けてしまって、冒険の置いてけぼりの憂き目にあうのはいつも通りですが。

オリジナルのラスト(出木杉に映画を見せて「聞きたい?」)も、良いシーンでした。

じんわりしながらも、「あんなすごい映画見せられたら、出木杉くんも悔しい思いをしたろうな……よりにもよって合宿で抜けている間に冒険してたんだもんね……」という気持ちとせめぎあっていました。

いつか出木杉くんも冒険に連れて行ってあげて……!

 

しょっぱなから話が本筋じゃなくてすみません。

最初から映画作りに出木杉がいるこのシーンが、今回の映画のファーストインパクトだったんですよ。

こりゃだいぶ原作と変えてきてるな!と察せられる最初のシーンじゃないですか。

OP始まってないこの時点でだいぶ前のめりになりました。

終わってみれば、これはほんの序の口で、ずっと先の読めない展開が続いてわくわくしっぱなしでした……!いい映画だな……。

 

余談ですが、のび太が厄介払いされてゴミの詰まった段ボールを抱えてゴミを捨てに行くところ、なんとなく魔界大冒険を思い出しますね。後半の石ころ帽子のくだりもそうですが。

 

 

*パピ君の親近感

今回、一番原作との印象が異なるのが、パピ君との距離です。

 

原作では、冒頭にのび太SF映画作りから追い出されて、しずかちゃんと映画を撮り始め、ウサギが行方不明に……という話運びで、映画作りにけっこうな尺を取っているのでパピくんとドラちゃんたちが出会うまでしばらくあるのですが、

今回はそこをバッサリカットして、いきなりパピ君と出会ってます。

加えて、地球でパピくんと過ごす期間も(尺的に)短くなっている。かなり早い段階でピリカ星へ旅立っていました。

 

原作では、パピ君と共有した時間や日常(交流パート)がピリカ星へパピ君を助けに行く強い動機となるのですが、

今回、パピ君を奪還してピリカ星へ同行する流れになっているので、交流パートはその道中でも挟むことができる。その追加された交流パートが、パピ君への親近感を与えている。

映画の視聴者にとっても、のび太たちにとっても、パピ君との距離が近づくつくりになっていて、うまいなあと思いました。

オリジナルのスネ夫とのシーンや、原作ではあまり見られなかったロコロコとの会話シーンも良かったです。

 

新キャラのピイナの立ち位置もいいですね。

パピ君がピリカ星に連行されないという展開にした以上、パピ君がピリカ星へ戻る強い動機が必要となる。

「大統領として国民を助けに」ピリカ星へ戻るというのもリーダー然としていて格好いいですが、

「人質としてとらわれている」「唯一の肉親の姉」のためにピリカ星へ戻る、という動機もあると、

パピ君の等身大の少年らしい部分や家族を大切にする優しさも伝わって、より親近感が増す気がします。

ラストにしずかちゃんと姉を重ねていたことを気づかれたくなくて慌てるパピくんもかわいかったですね。

 

原作・旧作のパピ君に対して、「立派な人だなあ、かっこいい」とは思いこそすれ、

等身大の少年としての親近感を覚える、ということはなかったのですが、

今回のリメイクではかなりパピくんへの親近感がわいて、もっと好きになりました。

いやあ、良いリメイクですよ……

 

 

*2021らしい部分

時代に合わせた配慮も多々見られましたね。まさに2021。

ぱっと思いつくのが、下記。

スネ夫の「女の子ひとり危険な目にあわせるわけにも……」→「きみひとりで危険な目にあわせるわけにも……」

無人アピール「(戦闘機が)無人機だよ」「ここ一帯は避難区域です」

・理不尽なジャイアン暴力の減少(殴り込みシーンのカットなど)

もうほかの人が色んな感想文で喋ってるんだろうな!なので詳しくは割愛します。

原作の要素を今の価値観に添ってうまーくリメイクしてて、丁寧さを感じました!

 

 

*キャラのIQが……高い!

知将・ドラコルルがドラ陣営の行動を全部先読みしてて、怖……!

声(cv.諏訪部氏)の存在感もあって、切れ者感が増してましたね。

ドラ陣営のみんなも、原作より賢い……!というか、視聴者が感じそうなストレスを先回りで排除している印象でした。

ドラ・のび・ジャイとロコロコがピリカ星の自由連合への連絡係になるくだりで、

原作だと効き目4時間の片づけラッカー→効き目が短いチータローションを使って移動しているけど、

今回は効き目4時間の片づけラッカー→有効期限なしの石ころ帽子を使ってます。

片づけラッカーを使って「有効期限があるものはだめだ」と学習して石ころ帽子を使うのが……かしこい!

(というより、視聴者の「いや有効期限つきの道具はもう使うなよ」という突っ込みを事前に回避してるんでしょうね)

石ころ帽子でPCIA本部に特攻する展開にもつながっていて面白かったですね。

石ころ帽子で城攻めというとどうしても魔界大冒険をほうふつとさせますが、

間違いなく意図的なオマージュでしょうね。味な真似を!

パピ奪還のとき、ほんやくコンニャクでPCIAからのメッセージを読んで現場に駆け付けるのも、ドラ陣営の頭がさえてましたね。あそこはかっこよかったなあ。

 

 

*追加された戴冠式シーン

オリジナルで追加されたシーンですが、すごく良いシーンでした。

パピの素直で誠実な言葉が、ギルモアへの抵抗へ民衆を駆り立てる。

パピ君の言葉はどこまでもストレートで気恥ずかしいくらいの言葉を並べるけれど……そこがイイ!

パピくんの「等身大の少年」としての側面を浮き彫りにしたストーリーとかっちり嚙み合っていて、素直に感動しました。

 

 

*その他もろもろ(箇条書き)

・しずかちゃん巨大化シーンの気合の入りよう!

・ドラのびだけ同部屋でダブルベッドあてがわれてる なんで?

・ロコロコのウザさがマイルド

・髭男ありがとう いい曲

・OPの特撮映画風(?)クレジットいいですね

スネ夫の「自由をわれらに!なんちゃって」洒落っ気がいい!

 

 

*総括

面倒な原作・旧作ファンなもので、リメイク作はやはり斜に構えて見てしまうところがあったのですが、

今回はそういう面倒くさい気持ちは最初の映画作りのシーンを見たとたんに宇宙の彼方に丸めてポイされたので、

純粋にわくわくしながら見られました!そのことが本当にうれしい……。

 

大筋は変わってないですが、ここを変える!?ってところ、結構変えられてるんですよね。パピ君奪還とか。

ですが、変えられたからって残念に思うこともなく、かえって先の展開の期待値が膨らみました。

お話を知ってても(むしろ、知っているからこそ)楽しめるって、いい映画だな……。

 

 

 

 

 

というわけで、とてもいい映画でした!

2年待った甲斐がありました!!たくさんの人に観てほしい!!!!!

令和2年、初代デジモンとテイマーズを見た所感

タイトル通りです。デジモンアドベンチャーデジモンテイマーズを見たので、その所感です。



デジモンテイマーズ Blu-ray BOX

デジモンテイマーズ Blu-ray BOX

  • 発売日: 2018/04/03
  • メディア: Blu-ray


幼い頃に兄の背中越しに見てはいたのですが、お話の記憶はほぼ0で、初見に等しい状態でした。
きっかけはほんとにちょっとしたことです。カラオケで歌った「The biggest dreamer」の映像がかっこよかった。それだけです。

いやま~~名作で!!デジモンアドベンチャーとテイマーズ!!めちゃくちゃ感動しました。ずっとちゃんと見たいなとは思ってたんですが、改めて鑑賞できてよかったです。

アドベンチャーとテイマーズ、ざっくり分けて冒険ファンタジーとSFで趣が違うので、比べることも詮無いことなんですが、自分の中で比較しながら見ていくごとに両方の面白ポイントが見えて楽しくなりました。その楽しさと、最高なアニメを二つ続けて見られた感動やら感想を今のうちに書き留めておこうという趣旨の記事です。

※人は最初に見たデジモンを親だと思うので、テイマーズの感想多めです。



■同じデジモンでもジャンルが違う
テイマーズはSF色強め、アドベンチャーは冒険ファンタジー・・・なじみ深いジュヴナイルの冒険物語の様相だと感じました。


◎テイマーズの話

敬愛する藤子F不二雄先生の言葉をお借りして、SFは「すこしふしぎ」=日常に少し不思議な何かが紛れ込んで行く物語、と解釈すると、テイマーズはまさにSFだな~と。
タカトたちの日常の中にギルモンをはじめとした様々なデジモンが顔を出して、シーツに落ちた墨汁のしずくがじわじわと広がっていくように、日常が浸食されて、非日常へと変わっていく。
舞台がデジモンワールドにうつるところもこれまでにない冒険でわくわくするし、終盤には、ふたつの世界を守るために現実世界へかえって戦うのもいい。日常から非日常へ、最後には日常へ帰っていく、って構成がすご~くすきです。


◎アドベンチャーの話

アドベンチャーのほうは、児童文学作品にみるような、王道冒険ファンタジーだなと思いました!
や、それだけじゃないことはわかってます(この前ネットを見ていたらジャンル論争があるのを見つけました)が、あえて言うならそうかな~と。
まずいきなり異世界に飛ばされた子供7人、謎の生命体のデジモン、帰る方法を探し、島を歩きサバイバル生活を余儀なくされる子どもたち、そして悪を討つために戦いへ・・・まさに「冒険者たち(アニメだと「ガンバの冒険」)」!楽しい!最高!
ずっとデジタルワールドにいるわけでなく、舞台は東京へ変わったり、また戻ってきたり・・・という、2つの世界を行ったり来たりできるところがこのアニメの面白いところですよね。太一が始めに東京に戻ってきて、またアグモンと共に戻っていく回も鳥肌立ちました。
デジタルワールドがどういうところなのか、な謎を解き明かす謎解き要素もわくわくしましたね! 謎解きの役目はもっぱら光子郎が担当したわけですが、もし光子郎がいなかったら、謎の80%は解明されなかったんでしょうね。おそろしい。
デジタルワールドの世界観とか設定が最高すぎました。



■子供たちとデジモンの関係
これも対照的でいいですね~!!アドベンチャーだと運命共同体!という感じで、テイマーズだと友達・相棒な色が濃くって、どっちも味わいがあっていい!!


◎アドベンチャーの話

アドベンチャーデジモンたちはみんな子供たちが大好きでかわいいですね。
8体のデジモン誕生秘話の回で、デジモンたちが子供たちを待っていた理由が語られるわけですが、初見時は正直、怖!てなりました。子供たちに懐くように操作された状態で生まれたの?どういう技術・・・?とか思っちゃったんですが。51話でガブモンがヤマトに言った「たったひとりの君に会うために生まれてきたのに」というせりふではっとしました。
外側の事情はともかく、デジモンたちは子供たちをずっと待っていて、その存在をずっと欲していたんですよね。それが自分の存在意義でアイデンティティだから。どういう操作が行われていようと、この子たちにとっては子供たちがすべてだったんだなあと。なんだか子供が親を求める感覚に似ている気もします。


◎テイマーズの話

テイマーズでは最初はギブアンドテイクだけの関係だったり、親子のように世話を焼いてみたり手に負えなかったり、辛い思いをしたせいで人間とつながることをおそれたり。必ずしも子供たちとデジモンが仲良しでないところがいいですね。
後述しますが、テイマーズは人間とデジモンの関係が中心として描かれているので、各のコンビがそれぞれ違った形で絆を深めていく様子がじっくり描かれます。
初期のレナモンとルキの、関係が少しずつ変わっていくところも良かったです。逆にジェンくんとテリアモンみたいに、基本的にずっと仲良しで見てて安心するコンビもいたりして、見ててにこにこします。



■人間の話/デジモンの話
物語的に、アドベンチャーは人間寄りのドラマ、テイマーズは人間とデジモンの関係そのものにスポットをあてたドラマ、な気がしました。


◎アドベンチャーの話

ヤマトや空のエピソードを思い返すにつけても、アドベンチャーは人間のお話だなあと思います。テイマーズと比べると、人間同士でいがみあったり離別したり、なエピソードも多いですね。ヤマトのように、個人の悩みや成長が描かれたり。
あと、各の両親の話をきっちり取り上げてくれてたのもそうですね。そういった時、デジモンたちは基本的に見守りに徹してくれている気がします。親子の和解を壁から見守るテントモンとか(かわいかったです)。
ヤマトや空の場合は、デジモンが成長を促してくれているので、一慨にこうとは言えませんが、直接的にデジモンが成長のきっかけになるというより、見守ってくれていたり、ただそばにいてくれたり、な印象が強いです。


◎テイマーズの話

テイマーズも親子の話や人間同士の話があるものの、「デジモンと人間はどうあるべきか」「デジモンがここにいる意味とは」「テイマーとは」と登場人物が悩む場面が序盤では顕著でしたね。
レナモンとルキが「利用しあう」関係から「友達」になって進化する展開、よかったですね・・・インプモンに相談したり、迷ってみたり、相手を突き放してみたり、そういう過程があって分かり合う、相互理解の話でもあったなあと今になって思いますね。
戦いたいテリアモンと、戦ってほしくないジェンくんのお話も、相互理解のお話かもしれない。



■世界観

◎アドベンチャーの話

アドベンチャーの世界観、すごすぎませんか!?デジモンのような野生動物めいた謎の生き物だけが済む無人島、と思わせて、明らかに人の手のついたもの(電話ボックス、工場、果てはコンビニ!!)がそこかしこにある。怖っ!!なんなんだこの島!!
もうこの島の秘密を探ろうというだけでわくわくしますし、次々に謎が解き明かされていくのもミステリーちっくで胸が躍りますね!!序盤、謎が謎を呼ぶ展開が本当に楽しすぎて・・・!


◎テイマーズ
テイマーズは日常感・・・新宿の町のリアルっぽさがすごくいい。そこにまぎれる、非日常の存在、というコンセプトがいいですね~。OPの雑踏にまぎれるギルモンテリアモンレナモン。とインプモン。このカットだけでもテイマーズの世界観がわかってすごくいいOP映像ですね!?打ってて気付いた。



■進化の話

◎アドベンチャーの話

ブレイブハートのイントロ最高です。神。もうあのイントロだけで鳥肌が立ちます。超進化はメインふたりだけCGで他は手書きなんですが、個人的に手書きの進化バンクが見てて楽しいです。リリモンとズドモンのバンクとか好きです。各の初進化エピソードもよかったですね~!!アトラーカブテリモンの初進化回がお気に入りです。(アドベンチャー1好きなエピソードです)


◎テイマーズの話

テイマーズの成長期から成熟期の進化バンク大好きです。グラウモンの進化バンクきっかけでテイマーズ見始めたといっても過言ではないので。テクスチャがはがれてそれがボンと張り直されるところがすごく好きです。手書きで気合いも入ってて、テンションあがります。あとレナモンだけオール手書きなのもすごい。Twitterで見かけた「レナモン系統のふわふわもふもふ部分や布が当時のCGで再現できなかった」って説、好きです。



デジモンの描き方
アドベンチャーは悪いデジモンがいて、テイマーズは(突き詰めると)いない、という書き方をしてますね。


◎アドベンチャーの話

アドベンチャーのほうでは、子供たちについてきてくれるデジモンや序盤で黒い歯車を埋め込まれてたデジモンたちは例に漏れずみ~んなおだやかで気のいい性格でしたね。
人間の世界とちがってデジモンってみんないいやつなんだな・・・と思ったところに、純正の悪いデジモンが現れる。アドベンチャーの場合、「いいデジモン」の姿と「悪いデジモンの姿」両方いることで、デジモンという生き物の幅が広がっているので、うまいな~と思いました。
もんざえモンやホエーモンのような気のいいデジモンがいる一方で、ピノッキモンのような純粋な「やべーやつ」がいるんですよね。
ピノッキモン、人間の武器を使ったり顔色ひとつ変えず他人を殺したり痛めつけるので、声がかわいいのも相まってめちゃくちゃ怖かったです。
ラスボスの身の上も印象的でしたね・・・。進化の過程で滅び歴史から除かれた者、という設定が深くて好きです。(滅びたデジモンなのに図鑑(?)には名前があるというのも謎ですが)そう考えると根本的には、ラスボスも絶対の悪じゃない気がします。


◎テイマーズの話

一方、テイマーズのほうは、絶対悪のデジモンがいませんね。序盤、主人公陣営以外のデジモンはみんな襲ってきたり戦いを仕掛けてきたのでモンスター感が強かったですが、それらの親玉のスーツェーモンさんも絶対悪のキャラではなく、非デジモンの敵(ラスボス)がいたせい。
関係ないですけど、チンロンモンさん、あと何十話か早くスーツェーモンさんを説得してほしかった。スーツェーモンさん、めっちゃ聞き分けいいもん。レオモンも死ぬことなかったよ・・・。
まとまらないですが、物語に添う形でデジモンの多様性を見せていてうまいな~と思います。



■それぞれの終わり

◎アドベンチャー

アドベンチャーは「またきっと会える」という希望に満ちあふれてて、良い終わり方でしたね・・・!
最後のナレーションも小説的で、渋くて好きです。一夏の子供たちの冒険、なモチーフが個人的に大好きなので、あのシメ方はしびれました。
最終回の各のお別れもよかったです! 空とピヨモンにまず泣かされました。タケルとパタモンは二人でわあわあ泣いててかわいかったですね・・・また会えるって約束するのもかわいくて。ゴマモンと丈はいつも通りに見えてよく見ると涙を浮かべてましたし、光子郎はパソコンはねとばしてテントモンを起こすところが尊かったです。ヤマトとガブモンの、言葉はいらない(言葉にできない)ふたりなところも胸が苦しくなりましたし、ヒカリに笛をもらって嬉しそうなテイルモンはかわいくて、太一とアグモンの会話も初期を思うと感慨深く。パルモンがミミとのお別れが辛くて隠れちゃうのも、その後走って見送ってくれるのも、愛しさ爆発でめちゃ泣きました。あのbutter-flyはずるい。
メタなこと言うと、最終回のタイトル前に最終決戦を終わらせて、それぞれのお別れを尺割いて描いてくれたことがめちゃくちゃ嬉しかったです。ありがとうアドベンチャー


◎テイマーズの話

テイマーズは・・・「もう会えない」という切なさが強い終わり方だったように思えます。でも最後のタカトのシーンは、またきっと会えるよね、と信じたくなるようなラストでよかったです。
一緒にいられなくなるのはすごく悲しかったですが、それより、レギュラーのデジモンたち全員に愛着がわいていたので、「死ぬな・・・誰も死ぬな・・・!」という思いで終盤の展開を観ていたので、お別れのつらさより「みんな生きててよかった」という思いが強かったです。
ベルゼブモンなんか、これで死ななきゃおかしいだろというくらいフラグ立てていたので、ずっとドキドキしてました。みんな、生きててよかった!!
ジェンくんのパパが二つの世界を分けるための作戦を黙って進めていたのは、ジェンくん的にはきっと許せないことだと思うんですけど(視聴者的にもなんだと!?な案件ですが)、それさえも許すジェン君の心の広さに泣きました。
お別れも急に訪れたものだったんですが、各々の短いやりとりにそれぞれの関係の良さが詰まってて、よかったです・・・。
余談ですが、暴走特急の映画を観て、ジェンパパがしたことは間違ってなかったなあと思いました。あのレベルの犯罪やトラブルが頻繁に起こる社会、嫌ですもんね。自分の蒔いた種は・・・という考えだったんでしょうか。大人として正しい決断と思います。



■それぞれの所感
比較関係なく、書き留めておきたい感想を書きます!!読みづらい。


◎アドベンチャーの話

序盤~中盤の、謎解き冒険物語な雰囲気がすご~~~く好きです!無人島に飛ばされたかと思いきや明らかな人工物があったり、ここはどこか?帰る方法は?なぜ自分たちだけがここにいるのか?などなど、謎が謎を呼ぶ展開にすごくわくわくしました。
毎週、テレビの前でわくわくしながら放送を待っていたリアタイの方々がうらやましくなりました。
キャラもデジモンとのコンビもそれぞれ色があって見てて楽しかったです。光子郎&テントモン、丈先輩&ゴマモンのコンビが特に好きです。
光子郎&テントモンのお別れは特によかったですね。スキンシップが一番少ないコンビだったと思うので、あのギュッのところのとうとさで息も絶え絶えでした。
ヤマトはクールキャラっぽい見た目なのに、わりと大口開けて笑うわ、感情的で情緒不安定な面もあったり、意外性があってかわいかったです。リモコンを様々な角度で操作してみたり、食べ物に目がくらんでみたり、年相応なところもいいですね。
逆に熱血主人公みたいな見た目をした太一が一番冷静で(時に冷徹で)周りを見てるところも意外でした。ファイル島に飛ばされた時に太一が持っていた唯一のものが「単眼鏡」だったんですが、そんなかっこいい小学生いるかよ・・・と思いました。単眼鏡持ち歩く小学生増えたろうな。
丈先輩とタケルは最初と比べると、すごく成長しましたね。ヒカリちゃんが熱で倒れて、太一たちが家をあけている間に襲撃が来たときに、家から女子組を避難させていたところ、さすがでした。
丈先輩は序盤、人を捜そうbotでしたが、中盤あたりからしっかりし始めましたね。いい感じに肩の力も抜けはじめて。旅の中で成長したのもあるけれど、楽天家でマイペースなゴマモンと一緒にいたから、というのも理由のひとつだと嬉しいな。時々ゴマモンをだっこしてたりして、かわいかったです。
ミミはわがままでしたけどわりとたくましい生き様でいいなと思います。トノサマゲコモンの回も好き。
デジモン側はトゲモンの見た目が一番好きです。なんか安心します。
ゴマモンのお魚呼ぶやつも(マーチングフィッシーズ?ですよね)、意外とすごいことをしている感じが好きですね。あとテントモンが喋るだけでなんとなく場が和む感じも大好き。ガブモンもけなげでどこまでも良い奴で・・・だからこそ51話が響くんですよね・・・。
まとまりがなくなってきたので総括すると、アドベンチャーは序盤~中盤の謎解き冒険物語な展開が本当に魅力的で、メンバー各々の掘り下げエピソードや成長が丁寧で、視聴していて飽きなくて、楽しかった作品でした!


◎テイマーズの話

ボックス購入を考えるくらいにはテイマーズ好きです。
少年と人以外の生き物の交流が好きというのもあるんですが、中盤~終盤の展開が最高すぎて・・・。
デジモンと子供たちの活躍ももちろん、大人たちの物語がいいんですよね。例えるなら、最近だとシンゴジでしょうか、ああいう怪獣映画やSFにある「戦う組織の大人たち」がテイマーズにもいて、それがすごくかっこいいんです! 子供たちだけに戦わせておくわけにはいけないという大人の覚悟や奮闘が描かれているんですが、本当に志のある有能な大人ばっかりで、見ててストレスがないですし、この大人たちが束になってかかってもなお適わない、という絶望感もあいまって、終盤のドラマは本当に熱かったです。
未知の生命体(ラスボス)に向かってミサイル飛ばす国軍、といったら大体空振りに終わると思うんですけど、それも殲滅目的ではなく次の作戦への布石(中の様子を見るためのミサイルだった)だという、何ともクレバーな作戦なんですよ。物語の片隅の大人までかっこいいの、すご~!ってひっくり返りました。
でもテイマーズのミソってそこだけじゃなくて、デジモンと人間の関係性の深堀りにもあると思います。
タカトとギルモンの歩みひとつ取っても、趣が深いです。言葉もろくに話せなくて、戦闘本能に火がつけばタカトの言うことも聞かずに駆け出すギルモンと、そんなギルモンが手に負えなかったり、自分のふがいなさを感じて泣くことが多かった気弱なタカト。二人が一緒に歩むうちにだんだんと成長していって、終盤には二人で心をひとつに戦うところまで関係が深まりました。
初の究極体進化回良かったですね・・・。個人的にはグラウモンが元に戻らずに二人でダイエットしてる回が好きです。最初はグラウモンに怯えてしまったり、ギルモンの面倒をみきれなかったり、もっとしっかりして!と言いたくなる場面があったんですが、段々成長していったので、良かったなと思います。怯えられて泣いちゃうグラウモンがいじらしくて胸が締め付けられました。あの二人は両方未熟で、一緒に成長していく関係が良かったですね。
アーク(グラニ)が、自分にずっと話しかけてくれたギルモン(デュークモン)に力を貸してくれる展開も熱かったです。デジタルワールドから帰る回も良かったですね!視聴時はアーク応援上映と化してました。この作品のMVPはアーク改めグラニにあげたいです。
テリアモンとジェンくんのコンビは純粋に推しなので逆に多くを語れませんがいつも一緒でかわいいです。初究極進化回は心のバイブルです。いつも一緒にいてお互いを大事に思っている二人だからこそできるやりとりや台詞が詰まっていてとても好きです。
レナモンとルキも好きですね~!レナモンが栄養ドリンク飲んで「ヨッシャ」言うところが一番好きです。基本的に戦友のようなかっこよさが光るふたりなんですが、レナモンがルキのおねえさんのような振る舞いや台詞を口にしたり、ルキを抱き抱えて運んだり守ったり、お嬢様と護衛のような見た目になるのも好きです。
最初のビジネスライクなつきあいを見ているとなおさら、中盤以降の気の置けない関係なルキとレナモンを見るたびに嬉しくなります。
あと、インプモン!インプモンはね~~好きですね~~!!がんばって突っ張ってるけどいまいち決まらないところがかわいいですし、過去や寂しい境遇も相まって抱きしめたくなります。柔らかそうだし・・・。レナモンの人生相談相手になってた初期からの、ベルゼブモンになってからの彼を気にかけるレナモン、の構図も良かったです。レオモンという犠牲が出てしまいましたが、デュークモンと戦ってから毒気が抜けたようでほっとしました。
アイとマコちゃんの伝言をジェンくんの先生に呼んでもらって(お礼もちゃんと言えるようになったんですよね)本郷三丁目に向かって、アイマコ兄弟と和解してベルゼブモンにまた進化できるようになったところ、感動しましたね。デジタルワールドに飛ばされる時に、「俺はここにさえいちゃいけないのかよ・・・」とぼろぼろの状態でつぶやいた台詞が忘れられないです。
孤独でずたずたのぼろぼろだったあのときから、アイ&マコちゃんとも仲直りできて、全体的に報われてよかったね・・・!レオモンを殺した贖罪として、(許されたいと思ってはいなかったようですが)加藤さんをなにが何でも助けようとしたところもかっこよかったです。
キリがないので総括ですが、現実と地続きの物語であるかのようなSF的物語と、中盤~終盤の熱い展開、デジモンと人間の関係に焦点を当てたエピソードの組み方がすごく良かった!です!





・・・

収集ついてなくてあれですが、満足したのでここで終わります。最高だったぜデジモン
02も気が向いたら見てみようと思います。賢ちゃんとワームモンが気になっています。





蛇足です。
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■浦沢脚本
「なんか様子がおかしいな」と思ったら十中八九浦沢さん脚本なので笑ってしまう。何だよ「危険な酔っぱらいってこと?」って。
でもデジモンではすごくいい仕事してると思います。アトラーカブテリモン初進化回とか、丈先輩のありがたいお経の回とかすごく好きです。心なしかアドベンチャーではうんちネタが多くて小学生男子のように笑っちゃいました。もんざえモン回とか好きです。



■見る順番1
テイマーズ序盤、正直、誰も説明してくれない固有名詞が多くて振り落とされそうでした。デジたまって何だよ!デジヴァイスって何だよ!説明してくれよ!って泣きべそかきながら見てました。雰囲気でだいたいはわかるんですけど、そこはちゃんと説明してくれないと今後にかかわるぞ・・・!?と思いながら見てました。
その後アドベンチャー見たら、そら説明省くわ、と思いました。アドベンチャー、02、テイマーズ、と同じ時間帯で連続してやっていたみたいですし、デジモン見ている人なら言わずもがななアイテムなんですよね。デジヴァイス。順番飛ばして見た私が悪い。



■見る順番2
アドベンチャーを先に見たら、テイマーズでいろいろと納得したり納得できなかったりすることがあったんでしょうね・・・。マトリックスエボリューションとか。たまげました。
あと、「デジタルワールドで写真をとる」「旅の途中で仲間と分かれる」等、アドベンチャーのモチーフを拾ってたんだな、と気付いたところもありました。なんとも不思議な気持ちになりました。



■キャラソン
すごい曲数あってちょっと引きました。(ごめんなさい。)でもピノッキモンや山木さんのキャラソンまであるっておかしくないですか!?なんでそこまで! 
いや・・・各コンビのデュエットも充実しててありがたいんですけど、そんなに曲のバリエーションいる?ってくらいあってびっくりしました。ヤマトのキャラソンめちゃくちゃおもしろいですね。きみがまずクールになってくれ。ナイフの上も歩かないでくれ。
一番のお気に入りはテリアモンとジェンくんのデュエット曲です。かわいい。ジェンくんの声、テリアモンのことガン見してる。すき。